闘いの記録

国労東京地本新橋支部要員機動センター新橋支所分会 (1985~1987)

1985 5 15 5月1日に開設された東京要員機動センター新橋支所に、国労組合員の第1陣20名が着任。以降、6月3日までに、計45名になる。(東京駅本屋班から12名、新橋駅から4名、品川駅乗客班から3名、同特改班から7名、大井町駅から2名、横浜駅から1名)。
17 国労要員機動センター新橋支所分会結成。
21 休憩室、24協定、掲示板等の申し入れ。
27~28 国労、臨時全国大会。
6 4 当局、分会執行部に品川駅での特別改札(特改)業務について提案。分会は制度・勤務・職場環境等の要求提出。
6~7 特改問題で全体集会。(「好きで来たのではない。元の職場に戻せという要求が先」「ここに来たからには、働き続けられる労働条件をかちとろう」という意見の衝突で大混乱)
18 全体集会で特改に関する要求を決め、当局に提出。
7 5 昇給発表。47名中、勤務成績不良で、所定の4号俸中、3号俸カット2名、2号俸カット3名、1号俸カット12名。
8~13 「私は分割・民営化に反対です」のワッペン着用闘争。
11 品川駅での特改業務初日。ワッペン着用、氏名札不着用、ネクタイ不着用を理由に、全員が追い返される。(以降、連日)
17 特改業務の就労拒否をただちに中止する申し入れ書を提出。
22~8.5 ワッペン着用闘争。
23 渋谷駅前で座り込み闘争。(新橋支部)
29~8.2 国労全国大会。
29 管理局、弾圧のためのプロジェクトチーム投入。(以降、連日)
8 1 管理局の課員6名、「新橋支所助役兼務」の発令を受けて赴任。
5 国労、分割・民営化反対1時間ストライキを決行。
6 東京地方本部、氏名札拒否闘争の集約を指令。
8 当局、氏名札とネクタイを着けている者は特改業務に就労させる。(分会執行委員会は、氏名札とネクタイでは妥協し、不当労働行為点検摘発メモと国労バッジははずさないと意思統一したが、元の駅に戻すまでは、一切妥協できないという者もいて、統一対応できず。
13 新橋運輸長室の助役Hが、点呼で、ネクタイ、氏名札を着けず、点検摘発メモを差していたO君に、「旧国鉄(その後の清算事業団)行きだな」と暴言。発言の取り消しを求める抗議の声で騒然となる。
25 当局、9月上旬の勤務について、13名を業務内容不明の「日勤」に指定。
28 当局、「日勤」は東京貨物ターミナル駅での「草むしり」と説明。
30~31 新橋駅分会島田さんの自殺に哀悼の意を表する喪章闘争。
31 点呼に本社労働課員が立ち会う。
9 2 東京貨物ターミナル駅で草むしり始まる。分会は草むしりから帰る仲間を品川駅に出迎えて激励。(以降、連日)
5 東京貨物ターミナル駅に、弁護士を先頭に激励行動。
7 兼務助役1名発令。
11 草むしりの即時中止を求める要求書提出。
12 兼務助役5名発令。
13 ワッペン着用、氏名札拒否で37名に訓告処分。
14 当局、草むしりのうちの3名を新橋支所に戻すと通告。
19 汐留駅構内で「不当処分粉砕、草むしり強制をやめろ、不当労働行為・人権侵害抗議集会。540名。
20 当局、出勤時刻即点呼を開始。出勤時刻に押印してから着替えるわれわれの行動に対して、現認を始める。
20 兼務助役2名発令。(組合員47名に対して管理者20名となる)
21.24 草むしり組のうち、3名に停職3ヶ月、1名に停職1ヶ月、3名に戒告処分。13日発令分とあわせて、組合員47名中45名に処分発令。
21 当局、休憩室に鍵をかけて一方的に閉鎖。
24 不当処分抗議、プロジェクトチームの解散を求める要求書提出。
24 当局、草むしりのうち4名を新橋支所に戻すと通告。
10 5 立席点呼に応じないことに怒る当局、机と椅子を撤去する。
5 8.5ストライキに不当処分通告。訓告30名。
9 喪章闘争に処分通告。戒告2名、訓告11名、厳重注意24名。
23 当局、出勤即点呼に応じない者は、11月から賃金カットと処分の対象と通告。
30 社会党国会議員の調査団(広瀬、上田)が新橋支所の調査に来る。
11 1 東京地方本部、草むしりを不当労働行為で公労委に提訴。
5 第2回分会大会
13 当局、草むしりで最後の2名を新橋支所に戻すと通告。(草むしりの終了)
29~30 当局、閉鎖していた休憩室を2日がかりで支所長室に改造。
12 5 昇格発表。対象者20名中、半年延伸6名。再延伸5名。
19 総評の分割・民営化反対5000万署名で、目標の102.5%、4,818名分を支部に提出。
1986 1 6 転勤・転職に関する「進路アンケート」に、全員が「分割・民営化反対、国鉄で働き続ける」と記入して提出。
24 昇格発表。半年延伸3名。再延伸6名。
2 1 停職者職場復帰。
10 品川駅特改で、アノラックを着ていた組合員を新橋支所に追い返す。(後日、横浜駅でも同様の事態発生)
27~28 アノラック着用拒否に抗議して、特改で全員がマスク着用。
4 10~12 分割・民営化反対ワッペン闘争。(95%が着用)
5 30 ワッペン闘争で不当処分。(訓告36名)
6 30 当局、人材活用センター兼務の発令を、組合員宅への電話で事前通知。分会所属全組合員が人材活用センター所属となる。
7 1 人材活用センターへの発令につき、抗議と解明の申し入れ。
4 昇給発表。分会所属全組合員36名が勤務成績不良で1~2号俸カット。さらに、労働処分で34名が1~2号俸カット。合計ではほとんどの組合員が所定の4号俸のうち2~3号俸をカットされる。
4 夏季一時金支給。全員が勤務成績不良で5%カット。
7 19 分割・民営化に反対する国民会議結成集会。
22~25 国労全国大会
8 1 人材活用センターの発令を受けた組合員10名が転入。(大井町駅から10名、品川駅から3名、大森駅から1名、鶴見駅から2名)
19 川崎駅で、不当労働行為点検・摘発メモの着用を理由に就労を拒否。(以降毎回)
30 人材活用センター所属組合員に、教育と称して箱根ー三島32キロを行軍させる”拷問”を、国労東京地本100名の動員で中止に追い込む。
9 8 品川電車区での組合員の自殺に哀悼の意を表し、黒ネクタイ闘争。(横浜駅では就労を拒否される)
9 点検メモ帳で就労拒否の川崎駅に対し、駅前で抗議のビラまき。
19 分会作成のパンフ「闘いなくして雇用も組織も守れない」を全国に発送。
24~25 中央闘争委員会で分割・民営化を承認する「労使共同宣言」締結を強行しようとした国労本部に対して、東京地方本部傘下の分会、青年部など、200名の組合員が国労会館に押しかけて抗議。徹夜の抗議行動に対して山崎委員長は「1.臨時大会を開催する。2.それまでは現在の方針を継続する」と決断。現場の声が勝利する。
10 7~8 東京地方本部青年部ハンスト。東京駅八重洲口に支援の労働者を含めて1,000名が結集。
9~10 伊豆修善寺で国労全国大会。本部の提案した「労使共同宣言」締結の方針を180票対108票の大差で否決。本部は総辞職して、六本木委員長をはじめ新執行部か成立。闘う旗を守る。
27~28 浜松町駅前で、国労汐留地区協・品川地区協がハンスト。組合員300名と支援73団体が結集。
28 国鉄改革法案が衆議院を通過。
11 27 新橋駅前で「人材活用センター写真集」を販売。13冊が売れる。(以降、数回)
28 国鉄改革法案が参議院を通過。
12 6 分会家族交流会。5家族が参加。
12 年末一時金支給。44名全員が勤務成績不良で減額。5%カット42名。10%カット2名。
24 新事業体への「希望調書」配布。
1987 1 13 横浜駅の朝の通勤対策(尻押し)で、アノラックの着用を要求した組合員7名に、勤務に就かずとの理由で13分から28分の賃金カット。
14 横浜駅の朝の通勤対策で1名に11分の賃金カット。
2 3 第3回分会大会
13 アノラック問題で、要員機動センター3分会が、横浜駅前のビラまき。
16 承継法人への採用通知。2名が採用を拒否されて、清算事業団の辞令。
3 3 全員に、人材活用センター兼務を解除する発令。新たに「事業部兼務」、「駅兼務」など意味不明の発令。
10 人材活用センターの制度、廃止される。
16 「駅兼務」発令者が、各駅に集められて「講習」始まる。工場見学、駅前でのオレンジカード売りなどで、「講習」の内容はなし。
31 分割・民営化反対1日行動。
4 1 国鉄分割・民営化
駅兼務15名、事業部兼務17名、要セ新橋支所(兼務なし)5名、清算事業団1名、退職4名。…’87/04/01の分割・民営化にあたっての新橋支所分会の状況
4 6 横浜駅長、夕方の通勤対策で就労拒否。便所掃除の業務命令を出す。全員が拒否して新橋支所にかえされる。賃金カットはされず。
5 13 直営店舗17名、「クリーン作戦」(駅清掃)15名、機動センター6名への発令通知。クリーン作戦組は出向予備軍だと思われた。
19 要員機動センター5分会「鉄道本来の業務への就労を求める要求書」提出。
6 12 国労バッジ着用で処分通告。
15 「強制出向に応じない」との意思表示書を提出。
16 強制出向には、新橋支所分会全組合員がストライキで闘うとの団結署名を国労本部に提出。
23 要員機動センター5分会、強制配転・出向反対集会。東京駅駅長室前に100名。
15~16 5名に弘済整備KKへの出向の事前通知。仕事は車掌区(一部駅)の清掃と乗務員の起床確認。
7 3 夏季一時金支給。勤務成績不良で、全員が5%カット。
3 出向対象者が「出向には行かない」との内容証明郵便を会社に発送。
10~13 出向対象者、10日赴任を拒否して4日間の年休闘争。
13 新橋支部、本社前に500人を結集、強制出向粉砕の座り込み。
14 出向者赴任。
8 1 北海道で解雇され、JR東日本への広域採用に応じた組合員12名が新橋支所に発令。
9 2~5 国労全国大会。
10 1 支所長、労働協約の無締結を理由に掲示板の強制撤去を通告。(できず)
7 要員機動センター3分会で、JRと出向先企業への出向撤回の申し入れ、出向者激励行動。
11 7 第4回分会大会
7 国労バッジ着用などを理由に、22名に訓告、4名に開国の処分発令。
1988 1 28 山手線からの100名の不当配転に抗議して、新橋支部が500名の本社前座り込み。
2 山手線各駅などから、不当配転で組合員10名転入。
4 1 ジュース配送職場(ベンディング)、貨車解体班が1時間のストライキ。
9 直営店舗が1時間のストライキ。
21,25 当局が、各職場に、新橋支所所属、兼務○○の形で配属していた組合員から、新橋支所所属の肩書きをはずす。この結果、東京要員機動センター新橋支所に所属する労働者は1人になる。事実上の新橋支所廃止。
6 3 分会臨時大会。事実上の新橋支所廃止を受けて、出向中の4名と残った1名、計5名の分会として再出発。出向闘争に全力をあげる方針とともに、国労要員機動センター新橋支所分会OB会の結成を決定。